『飛燕120』をつくる  

F スケール機の塗装&メカ積み

塗装については前回説明の通り、初めて経験する迷彩塗りという事で、イメージに合わず塗り直しをしてしまった位ですからこれからの勉強課題です。
梅雨期の一番悪い条件の時期にたいした設備のない中での塗装でしたからカブリ・虫の飛び込みなどでさんざんでした。

★内部構造の変更で初めて経験するシャーレ法とやらの製作で主翼、水平尾翼が予定よりかなり重く仕上がった
まま完成を進めましたのでテールヘビーになることはわかっていたのですが、塗装が終わってこれ程重症になることは想像しませんでした。
今回の1号機は予定を大幅に越えて全備重量5600gになってしまい、それにウェイトを乗せるとなると・・・コリヤマズイ!
作り返えようかと思った程です。
出版社の取材が入っているのでなんでかんでやるしかないと開き直りです。

★エンジンの取付

・エンジンの取付は写真の様に取付ベースを付けたまま取付けることが出来ます。
・標準マフラーを内装するために内装用マニホールドを2ヶ連結して取付マフラーを接続します。
・マフラー排気管の改造・・・内装してしまうために、後方への排気ができないため排気パイプ(Φ8)を斜めに溶接しました。
◎ホームセンターなどで販売されているアルミハンダをトーチランプで簡単に溶接できますので是非経験してみて下さい。
自作品をつくる自信になるからです。

★引込却

エアー式を利用してみようかと思ったのですが、今回はMK60用メインギヤを使用しダミースケール却カバー(プラ製)をかぶせてスケール感を出してみました。

・取付ベース台の苦心
主翼の上半角5°、43’と強いので却を出した時地面に90°に立っ様にすること、滑走時に前のめりを防ぐためにタイヤ位置が前に出る(前けい取付)様に取付ベース台を設定しておきました。

★スケール尾輪の取付

IMのスケール尾輪セットをちょっと改造して取付を写真の様にラダーサーボにダブルホーンを連結し、ラダーと尾翼を独立したダブルワイヤーリンケージで動かすことにしました。

・スケール機ですのでコックピット内のスケール感が重要なのですが取材の関係で時間がなく手をぬいております。
2号機からはパイロット人形も含め、こだわりのスケール機飛燕を追求して行きます。

★以外の高出力におどろく自作3枚ペラ

市販されているOS120クラスに使用できる3枚ペラを探してみたのですが、IMより発売されている14×7位しか見当らず自作してみることにしたのです。

スケール寸法で算出すると18インチとなりますが、18インチ3枚ペラでは120エンジンで飛行可能なピッチを取れずダミーペラとするしかありませんでした。
スピンナーが4インチサイズですからスケール感を満たす、妥協範囲は16インチと考えたのです。

★なぜダミーペラではなく、フライト可能なペラを作ってみようと馬鹿な考えを持ったかと言うと、リノのエアレース紹介の本の中で奇想天外なペラの形状の写真が目につき理論や固定観念にとらわれることはない・・・用は飛べばいいだろう!と考えたからです。
航空力学論、ペラの空力論たる何も知らん・・・だから、挑戦できるのです。

16インチ6ピッチ3枚を通常の形状のケズリ出しでは回せるはずがないと考え、私流の変形ペラを製作したのです。

飛燕でペラテストが出来る状況になったのではやる気持ちをおさえきれず静止推力テストをしてみました。
使用エンジン OSFS−120SV
16インチ5ピッチペラ・・・ APC16×6(2枚)にひってきする
16インチ6ピッチペラ・・・ 驚く程引きが良い

★回転数を静止推力(バネ計り)を比較する
    APC15×8(2枚ペラ)      ピーク回転数 8500RPM
                     静止推力      4、5Kg
    自作16×6(3枚ペラ)    ピーク回転数 8500RPM
                     静止推力      5Kg
結果でわかる!驚きの高性能を発揮したのです。
これならフライトに使える・・・
だが不安が頭をよぎる、上空での仕事量・・・変形加工があだになり抗力の発生で効率の低下が出るかも知れない初飛行はAPC2枚でやって、後にしようか・・・いや
◇俺はダミーペラを作ったのではない周囲の声を聞いていると意地になった。
地上テストはバッチシなんだからこれで行く事にしました。
飛行が楽しみです。

今回の飛燕の製作では勉強になる事ばかり、1機の製作で10年分の経験を得た様な気がします。
プロペラに関しても、結果よければすべてよしこれからが楽しみです。

次回は初飛行をお伝えします。

≪速報≫
八重洲出版社から発行されている「ミリタリートイズ No4」にカラーで紹介されていますので、是非買い求めて御覧になって下さい。
次回の発行は10月頃かと思いますので計画としては、ここまでこだわるスケール飛燕の3機編隊の飛行を載せて頂きたいと意気込んでいます。
でも大変、ボートの注文に追われいつ飛燕の製作に着手できるか・・・・・夏バテが心配な

 

ガンバリ頑固オヤジ         


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