= オリジナルボートの製作F3000−21モデル =

M戦闘力を極めたクレージーホース

スクリューの加工法とスピードを左右するマフラーについて

マフラーやスクリューについて語るに足りる学術理論など勉強してい無い私ですので実戦の結果記録で語る自論として参考にどどめていただくことを前置きして書かせていただきます。

◇内装エンジン艇(OSMAX21VZ−M搭載)、クレージーホースの走航記録より

全長  740mm
全幅  330mm
ギヤ減速ユニット(20:28)
チルトコントロールドライブシステム採用
RC装置(3サーボ)
全備重量  3300g
スクリュー  オクチュラX646(改X643)

−完成度を極めたクレージーホースの全容−

オリジナルマフラーの開発でパイプイン走航を想定させられるストレートでの加速を引き出すことができたことで、スピードを左右するマフラーの影響がいかに大きいかを実感したのです。エンジンの出力性能とギヤー減速比、使用スクリュー、そしてマフラーこれらのマッチングによって、立ち上がり、トップスピードの伸びが目に見えて変化して行き、まるで別物の走りにレベルアップし戦闘力を極めた走りに変身していった状況を記してみます。

◇スクリューの選択
今回製作のクレージーホースは大きな減速比(20:28)のギヤーダウンユニットを採用しましたので、当初用意したスクリューはオクチュラX447/3を加工したスクリューでテスト走航に入りましたが通常では考えられない大きなスクリューを回せた事には驚きました。しかし走る度によりハイスピードを求めるのは当然のこと、回転の伸びを得る為、スクリューの負荷をカットする加工を繰り返しながらのテスト走航の結果、納得いかずギヤー減速分をハイピッチスクリューでトップスピードの伸びを求めるしかないと考えX646/3・1745/3スクリューを私流の負荷部分カット加工法で、エンジンの出力性能とギヤー減速比に見合ったピッチ及びダイヤが確定するまで試行錯誤の改良を重ねた結果現在のところX646/3スクリューを加工して使用する事がベストである結論に至りました。

◇エンジンの出力性能に見合ったスクリューブレードの加工法
減速比20:28のギヤーダウンしているからとは言え21エンジンですので、646/3スクリューそのままでは重たくダイヤは削り込んで行き43mmまで縮小となりました。
◎スクリューブレードの削り込み方は人それぞれ特色があってチャンピンの大里氏はまったく異質な形状に変えてしまう削り込みなのですが、速いのですから結果よければ全て良しと言う事でここで紹介するのは私流の加工法ですので参考にして下さい。
ブレード内面の形状加工によって、水のつかみ具合には大きな差が出て、立ち上がり、トップでの伸びは目に見える差がでますので楽しみの一つです。

原形スクリュー(X646) 加工スクリュー 原形スクリュー(X646) 加工スクリュー

(イ)〜(ロ)部分をカットする
 ※1枚ブレードをカットしたら板鉛を押し当てて外面をカットしてブレードゲージとして利用すると3枚同じ大きさに加工できます。
(イ)の部分を大きく取り除きますと立ち上りでキヤビ気味となります。
(ハ)(ニ)の斜線部分の面を少し削り込んでいくとスプーン状になりますのでこの(ハ)(ニ)の面に合わせてブレード内面を削り込んで整えます。
(ヘ)エッジ部分には手を入れず原形を保持します。
(ホ)のブレード内面でつかんだ水をスクリュー先端(ト)の方向へ誘引させる形状とするため(ト)の部分をスプーン状にしておくと負荷を増大しトップでの伸びが引き出せないので平面加工で逃がします。
(リ)ブレードの付け根部、ハイピッチスクリューではキヤビの原因がここにある様ですので、下図の様にハンダを流し込んで曲面整形します。

1745/3スクリューがキヤビがひどく立ち上げませんので、このハンダもりだけでもキヤビらず立ち上げる様になりました。

以上の様な加工法で1745/3スクリューも完全に水をつかむスクリューとなりましたが、646/3加工の方がクレージーホースには良い結果となっております
「リ)側が内側になります」

◇オリジナルマフラーでパイプイン走航を引き出し戦闘力を大幅アップ!

 マフラー内経 32Ф(mm)
 全長(本体) 145mm
 排気管内経  8mm
水冷マニホールドの製作では試行錯誤の苦心のすえ自作できましたので、この際トップキャピン内に収納できるマフラーも製作してみようかと、単純な直管マフラーを製作、経験から割り出した寸法で製作、船体に取り付けて上機嫌の処へ関さんが来られたので、プロ顔負けの出来具合だろう・・・と自慢げな会話からエンジンをかけてみる事になり始動して驚いたのです、オ〜〜〜音もいい具合だスロットルをポンと上げて高音を確認のはずが、パイプインに入り2呼吸位しないと回転ドロップしないのです、こうなったら走りたい、翌日、ドシャブリの雨の中走ってみて驚いたのです、パワーレスポンスがちがうかなりのスピードアップにはなったがパイプイン走航と思わせる一気に伸び上がる走りが出来ない・・・もう少しスクリューの負荷を落とし込んだ方が良いと感じたテスト走航でした。

◇マニホールドの長さ調整で大きく変化するパワーレスポンス
マフラー本体を5mm単位で移動調整し走りくらべてみると、歴然とスピードの変化を見る事が出来、取付位置が確定できるのです。5mm長くも短くも走ってみてみると結果はダメ、たかが5mmなのです無負荷パイプインから外れる事が判明、無負荷でパイプインする位置が適正位置と判断出来るのです、最後の最後でマフラーの製作でこんなにも歴然とスピードアップを計れた事で完成度の高い戦闘力のある自信作を作り上げられたと自己満足の喜びを感じているところです。
トップスピード70Km/hをクリア出来ましたのでショートサイズマフラーでありながら平均速70Km/hオーバーを狙える消音効果のある本格的チューンドサイレンサーを作り上げたいと考えております。ストレート距離の短いサーキットレースの特異性の中でも可能であると考えるのです。

◎マフラーの開発で一段とスピードアップしたクレージーホースの動画を作成いたしますので更新をお楽しみお待ちください。

 勝ラジ オーナー

 


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