= オリジナルボートの製作F3000−21モデル =

Kギヤー減速装置とチルトコントロールシステムを組み込んだF3000−21モデル

ギヤー減速について経験の浅い私ですが船外エンジン仕様のF550レディーホーク(写真右)でサンダータイガー社製のPRO21−OB(ギヤー減速付)を搭載しテスト走航を続けて少し 解かった事は次のような内容でした。

@ 最高速に到達する距離(立ち上がりの速さ)が短縮できる
A スクリューの回転による負荷ドロップ分をギヤー減速のトルクアップでカバーできるのでトップスピードでの回転
    の伸びが生まれて従来の記録と同等のスピードが得られる。
B ギヤー比と使用スクリューの選択による模型本来の遊ぶ楽しみが生まれる@Aの条件を生かし高回転の
    期待できるエンジンを搭載し、ギヤー減速すれば、エンジンコントロールの激しいサーキットレースでは周回
    スピード(平均速)をアップできると考えたのです。

結論としてはギヤー減速したからとてエンジンの持つ出力特性以上の仕事量を引き出すことはできないが、使用スクリュー時の推進軸の取付位置、推進角調整、重心位置等々の調節バランスの仕上がりが限りなく100%に近い走行性を発揮させることが出来るということかと思います。

★OS21−VZ−Mエンジンに期待
OS21−VZ−Mエンジンをダイレクト仕様の場合の使用スクリューは?
3枚ペラだとX440/3しかないのかな・・・・・・楽しみがない、おもしろくないと考えたのです。スクリューの一覧表を見るとX646/3、745/3ペラがあるじゃないか・・・・・・よし大幅なギヤー減速で大径、ハイッピッチスクリューを使ってみるのも楽しみだからOSエンジンに期待して設計したのです。負担が大きければスクリューに手を入れれば何とかなるだろう、どうせやるならギヤーダウンもチルトコントロールもと欲の深い考えでチルトコントロール付ドライブユニット設計製作となったのです。
こうしたものづくりの楽しみは読者の皆さんには理解できるでしょう。
遂にやってしまったワイヤードライブ直結のチルトコントロールシステム

エンジンの回転をスクリューに伝達するにはフレキシブルワイヤードライブがベストな考えは当然ですが、中間にユニバーサルジヨイントを使用する面倒な構造よりワイヤーを直接まげてコントロールしてしまえばいいじゃないかと考えて試作したのが平成14年に製作したゼノア23エンジンを搭載した1/4モデルF3000で開発し未発表としていた機構を小型化したものです。

チルトアップの写真 チルトダウンの写真
写真は鈴木氏艇(空冷仕様)を撮影したものです。
エンジンの回転によって発生する強力な推進力によるワイヤーの収縮力を完全にロックし、上下、左右に直接曲げてもワイヤーの長さの変化を起すことなく通常のサーボでコントロールできるシステムとすることが課題でしたが意外と簡単に解決できました。

★チルトコントロール走航がたまらなくおもしろい
3チヤンネルが必要となりますが私は左スティック上下をスロットルコントロールするためステックスプリングを解除して使用、右スティック上下でチルトコントロール、スティック中立で基本セッティング角(送信機で調節可)として使用、上でチルトダウン、下でチルトアップとしています。
右スティック左右が方向舵としておりますので、その方向舵を打ちながらチルトコントロールをすることになりますので、その緊張がたまらなく楽しいです。そこに来たら舞い上げるからカメラをかまえて写真をとってくれ ・・・船を壊すのでやりませんが敏感に反応してくれますから楽しいですよ!

★走りを変える重心位置の重要性
専門誌のボートに関する記事を読んでいてよく目にするピッチングや頭上げを押さえるのに≪ウエイトを積む≫作業を一般的に行うようですが、私は走りのすべては重心位置や推進角、推進位置などがかかわっていると考えておりますので走航条件を不利にするウエイト 調整はしません(メカ移動調整範囲外は別です)
推進軸のチルト角、取付位置の変更調整で船首を上げる押さえるの変化が敏感に制御できない船体は船体の特性そのものに問題があるか、重心位置に問題がありと考えているのです。
V艇、トンネル艇問わず接水面積が少なく安定走航が出来ていれば速いはず・・・との考えですが、これはサーキットレースの様な大波のない平水面の調整かも ・・・・・・でもこれが基本と考えます。

★推進軸の(スラスト線)の上下移動(8mm範囲)を可能とする
ワイヤードライブでは従来金属製のスタンチューブを使用しており微妙な調整しかできない不都合を解決するため私はドライブワイヤーを保護するテフロンチューブの上に柔軟性のある肉厚のガイドチューブを使用し振動を防止し、柔軟性を応用し推進軸(取付位置)変更を容易にし、ベストな走航性を導き出す 調整を可能としました。

★高速施回性を可能とした推進軸に一体化した方向舵

右舵を打った時の写真 左舵を打った時の写真
方向舵の大きさについては結論的な面積が出ていない段階ですが、抵抗値を下げる為大里氏は大幅にカットしましたが、急旋回舵を打った時に私の船よりは巻き込みが出ているようですので舵のキレは問題なくとも、その面積比が施回時の安定度にどうかかわるのかはこれからの課題です。
右旋回、左旋回ともに安定した高速急旋回を実現することが出来ました。

≪ お 詫 び ≫
長年模型屋家業で模型づくりに携わって来て、せめて1つ位自分の開発した製品を実用新案作として世に発表してみたいと道楽的考えで申請してみましたが、自分で申請したため補正手続きが必要となり専門の先生にお願いして手続き中ですので内容詳細は次回頃までお待ち願います。

★夢に見た機構を取り込んだ大型(GS)F3000モデルにチャレンジします!
従来の構造を一変させてみたい!誰も考えつかないことを取り組んでみたいこんな開発欲が新しい発想を生むのです。

≪ 構造設計が完了 船体図面も終了いたしました ≫
@ ワイヤードライブチルトコントロール仕様艇とする
A 推進軸上下移動調整幅(10mm位)を可能とする
B コントロール側からは通常サーボでフリー作動制御できる構造でありながら推進側からは全方位衝撃にロック
    されてコントロールサーボへはストレスが一切伝わらないシステムユニットを完成させて搭載する
C 4枚スクリューを製作、走航を可能にする
D もう1つクレージーな発想を組み込んでみたいと思案中!!

≪ ものづくりは本当に楽しいですね ≫
V艇のトランサムより取り出す、ドライブワイヤーを上下移動(7〜8mm位)可能にするワンタッチ防水ホルダーも考案できました。
V艇もワイヤードライブチルトコントロールで推進軸調整も可能となります。
ボートを楽しんでいるマニアの方々と楽しいボート造りを供にしていきたいと考え、少量の生産しか出来ませんがオリジナル商品の発売を準備中です。次回の更新でオリジナル商品紹介をいたしますのでよろしくお願い申し上げます。

勝田ラジコン オーナー


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