〓オリジナルボートの設計から製作〓

@ スピードへのチャレンジ(設計概念)

スピードへのチャレンジを目的としているのになぜフォーミュラータイプを選んだのかというと、私にはアメンボースタイルのアウトリガーにはまったく興味がないからです。
一時期、60アウトリガーを製作したことがありますが、正直サーキットレースには対応できないからです。
今後は動画によってサーキットレースには欠かすことができない高速急施回の走りを紹介していく計画でおります。
今回製作のF3000−21モデルはスピードをセーブしないと手におえない、あばれ馬の船をつくりたい・・・

◇ しかし、スピードに走って高価な船になってしまっては底辺がついてこられなくなってしまいます。
だから手頃な金額での仕上がりにしなくはならないと考えているのです。

◇究極の走りのできる船体の設計のこだわり◇

いろいろなことを想像しながら、パワーシステム、ドライブシステムなどを考えている内に、あまりにもクレイジーな発想となってしまい、ウ〜ン・・・・しかし、これは現実性があるから製作チャレンジする価値観がある!よしこれでいこうと決定すると、デザインが頭にひらめいてくるのです。

≪これぞ物づくり大好き人間の自己満足の世界≫

★ 船名はクレージーホースと決定
塗装、デザインを想像すると胸がワクワクです。(フルカラーシールの仕上がりデザインをお楽しみに)
★ パワーシステム 船内 (水冷、空冷対応)
船外エンジン (タイガーPRO21M−OB、OSXM−21)
★ ドライブシステム
(船内エンジン)ギヤーダウン(減速 3段階選択)20%−40%
ワイヤードライブ、チルトコントロールシステム採用
ワイヤードライブ、チルトコントロールシステムは3年前にGSゼノア26エンジン搭載のオリジナルボート、フォーミュラーF3000(ホームページ内で一部紹介済み)で開発テスト走航済みのシステムです。
以上がNEWモデル製作の概要です。

◎ 船体の設計について
船の設計学など学んでもいない私が船の設計製作について語るに及ばないのですが、実艇のレースに魅せられて数多くのカタマラン艇を製作してきた、もの好き製作自論として受け取って下さい。

〓こだわりの私流〓

ここでは、カタマラン(双胴船)の製作で、つくり安さを無視して なぜこんなところまでこだわった設計にしてしまうのかを少し説明します。

イ)横風の影響をできるだけ少なくすることと、スピードへの立ち上がりに発生するスポンソン側面にへばり付いた巻き上げ水流を少なく抑え立ち上がりを早くする為
◎外部からでは接合面が判らない構造で接合強度が大きくなります。

ロ)ハ)高速施回時の横スベリ防止と走航安定を高める為

ニ)鋭角なエッジ製作を要とする理由・・・直進性を高め、舵のキレを良くするため

ホ)このステップはスポンソン内側にへばり付いて巻き上る水流を後方への流れに導き、船体のリフトアップを早める効果大と考えるから、

ヘ)ト)FRP軽量船体製作のため薄い樹脂膜によるベコベコ感を防止して船体強度を高めるため
トンネル内部天上形状で船体リフト効果を強められると考える

チ)スポンソン幅を少し広めに設計するのは、急施回時に生じる船体の沈み込み(かたむき)をスポンソンの浮力特性を上げることによって防止し横転を防ぐため

リ)スポンソン間(トンネル幅)を広めに設計するのは高速施回時のふんばりを強くし、耐波性も高上させるため
 (考え)左施回時には左のスポンソン内側に水面をひっかけ右スポンソンでふんばって高速施急回舵に対応出来ると考えるから

ヌ)ボディ側面(全高)を低くしなかった理由・・・横風の影響を考えれば低くすべきなのですが側面に描く絵ガラ・・・クレージーホースの名にふさわしいデザイン面が必要だからです。

ル)ノーズのダウンホースと空気抵抗の度合を考えると角度、断面形状でウ〜ンとなるのでF3000スタイルのフィーリングを残した加工とすることにしました。

◇ 以上の様なそんな、こんなの屁理屈を考え、たどり着いた諸元は
全長 740mm
全幅 330mm
全高 185mm
想定全備重量  2,600g〜2,7000g
《使用エンジンに付いて》
OS社から水冷エンジン(MAX21VZ−M)が発売されましたので船内水冷エンジン仕様・・・1台
空冷エンジン(21VZ−R(P)Ver−2)・・・空冷ダクト冷却で走航可能となるかどうかのテスト艇・・・1台
船外チューニングアップエンジン仕様・・・どこまでスピードが伸ばせるかのテスト艇・・・1台
計3台を製作発表する予定で製作進行中です。
4月23日現在で船体木型がほぼ完成しましたので5月中頃には抜き取り作業が出来ると思います。
テストドライバーも決定しておりますので耐久性、スピード、走航安定性などのテスト走航を積み重ね量産型を決定したいと考えているのです。

次回の更新では、FRP船体を製作する場合のかんたんにつくる原形木型の製作手順について、私流の製作方法を紹介します。
なお、サーキットレースの動画紹介の準備を進めております、お楽しみに。


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